この度,私の夫が病気で亡くなり,私と2人の子どもが残されました。子どもたちはまだ小さいので,夫の財産を管理できるとは思えません。そこで,私がすべての財産を相続するような遺産分割協議書を作成しようと思っているのですが,法律的に何か問題はありますか。

協議による遺産分割は法律行為であるため,共同相続人が未成年の場合には,親権者または未成年後見人の同意を得て(民法5条1項),あるいは代理によって(民法824条,859条1項),分割を行う必要があります。
しかし,遺産分割協議は,片方の相続分が増えればもう片方の相続分が減る関係にあり,その行為の性質上,お互いの利害が対立する行為であると考えられます(最判昭和48年4月24日家月25巻9号80頁)。そのため,夫が死亡し,妻とその子どもが共同相続した場合には,その未成年の子のそれぞれについて,特別代理人を選任しなければなりません(民法826条1項2項)。特別代理人を選任せずに,親権者がその親権に服する子を代理して遺産分割協議を行った場合は,代理権がないのに代理行為をした(無権代理)ものとして,原則的には無効になります。(前掲最判昭和48年4月24日)。
そのため,ご質問の場合は,子の住所地を管轄する家庭裁判所に対し,特別代理人選任審判の申立てをする必要があります(民法826条)。

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